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【採用トレンド】シニア採用のメリット

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2022.07.04

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札幌市は全国に先駆けてシニア層の就業支援に取り組んでいることをご存知ですか?代表的な取り組みは、2017年度から開催している体験付き仕事説明会「シニアワーキングさっぽろ」。開催当初から当社が運営を受託し、過去5年間で7,000名以上が来場しました。

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70歳を越えても働きたいシニアが約8割

人手不足感が強まる中、「シニア採用すら難しいのでは?」と考える人がいるかもしれません。しかし、北海道の高齢化率は全国に比べて高く、60歳以上の割合は、男性で約16.5%、女性で約21.9%と全国平均を上回っています(※1)。

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※1 「令和3年 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査(総務省)」を基に算出

また内閣府が仕事をしている60歳以上の男女を対象に実施した調査(※2)では、「あなたは何歳頃まで収入を伴う仕事をしたいですか?」という問いに対して、現在仕事をしている高齢者の約4割が「働けるうちはいつまでも」と回答し、「70歳くらいまで」もしくはそれ以上との回答と合計すると、約8割が高齢期にも高い就業意欲を持っていることが分かります。「採用」という視点ではまだまだシニア人材を獲得するチャンスは大きいと言えます。

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※2 出典:平成26年度 内閣府「高齢者の日常生活に関する意識調査」

若手にはないシニアならではのメリットも

「体力がないのでは?」「若い世代と馴染めないのでは?」と不安の声がある一方で、既にシニア人材を積極活用している企業へのアンケート結果からは、シニア人材ならではのメリットがいくつも見えてきました。

【コミュニケーション能力の高さ】

クレーム対応など、安心して任せられるのは人生経験によるところが大きい。イレギュラーなことにも慌てず、丁寧な対応ができる。

【勤務が安定している】

長期的に勤務してくれる方が多く、急な欠勤もないのは大きなポイント。勤務の融通も利き、敬遠されがちな時間や時期でも働いてくれるので大変助かる。

【責任感が強い】

働けることへの「感謝の気持ち」や「第二のステージで頑張りたい」という姿勢を感じる。作業が遅かったり、習得に時間がかかるかもしれないが、慎重に進めているという印象が強い。真面目な勤務態度こそ魅力。

【職場に良い影響】

行動や発言が若いスタッフへ良い影響をもたらしている。シフトを自分都合で組んでいた人が繁忙期を避けて休むようになったり、仕事が遅くても懸命に取り組む姿勢を見て、「自分も頑張らないと」と奮起する人がいたり。存在そのものが、場を和ませたりすることも。

【IT機器も使いこなし】

高い就業意欲を持っているため、多少時間がかかっても、反復してしっかり覚えようとする方がほとんど。日常的にスマホやパソコンを使っている人も多く、かなり使いこなせる人も少なくない。

みんなの負担を軽くするため、仕事の一部を担ってもらう

シニア人材への不安を解消するには雇用する側の歩み寄りも大切です。体力面に不安があるシニアには短時間勤務から少しずつ体を慣らしてもらう。たくさんの作業を覚えるのが難しければ、仕事をいくつかに分割して、そのひとつを担当してもらうなど。

初めから若いスタッフと同じように働いてもらおうとせず、「自分たちの仕事の一部を担ってもらい、皆の負担を軽くする」ぐらいの気持ちでスタートすることが、肝心なのかもしれません。