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リーダーとは「みんなで育てていく」もの?令和の介護業界で求められるべき、リーダー育成とは。

メルキタ介護

2026.06.15

6.18配信_title.jpg新年度を迎え、部署異動や昇進で新しくリーダーを任された人も多い時期となりました。実は昨今、介護現場で求められるリーダー像は大きく変わってきています。今回は、介護業界が求める「新しいリーダー像」が育つ条件と、チームがまとまる仕組みづくりについてご紹介します。

リーダーは「できる人」から「育てる人」へ

かつてのリーダーは、技術や知識、経験に優れた「できる人」がそのままチームを引っ張る存在でした。けれど多様な人材が働く今の現場では、自分一人ができるだけでは不十分。チーム全体のパフォーマンスを高める「育てる人」へと役割が変わってきています。

新リーダーに求められるのが、次の3つの力です。

1.対話力
メンバーの一人ひとりと信頼関係を築くだけでなく、メンバー同士が信頼し合える関係をつくること。リーダーはその対話を促す役割を担います。

2.情報整理力
上から下、下から上へと流れる情報を整理し、立場や価値観に合わせて「翻訳」する力。例えば経営層からの「稼働率を上げて」をそのまま現場に伝えるのではなく「利用者さんに喜んでいただけるケアをしましょう」と伝え方を変えることが大切です。

3.育成力
個別の指導だけでなく、チーム全体が底上げできる育成の仕組みを持つこと。それが組織全体の成長につながります。

リーダーが育たないのは「仕組み」がないから

逆に、新リーダーが育たない現場には共通する原因があります。カギとなるのは旧来のような「根性」や「個人のリーダーシップ」に依存するのではなく、「仕組み」と「ルール」づくりです。

1.役割が曖昧である
よくあるのは業務分掌が古いままで「主任になったけれど何をすればいいのか」が分からない状態です。リーダーの役割をきちんと明示しましょう。

2.属人的な育成
特定の人の力量に依存していると、その人のやり方をほかの人へ引き継ぐのが難しくなります。再現性のある仕組みがあれば、誰がリーダーになっても機能し、組織は成長を続けられるでしょう。

3.リーダーの心理的安全性が低い
「失敗できない」「弱音を吐けない」というプレッシャーでは、リーダー自身が安定して動けなくなってしまいます。

明日から始められる実践のヒント

最後に、すぐに取り入れられる工夫をご紹介します。

まずは短時間の1on1ミーティング。目的は感情の整理、問題の早期発見、信頼関係の構築です。「今週うまくいったことは?」「困っていることはない?」と、相手の声を引き出すことを意識しましょう。

仕事を任せるときは「目的・期限・基準」の3点セットを最初に共有します。任せたあとは、口頭の報告だけでなく実際の行動を見てフィードバックを。できていることをきちんと言葉にして伝え、小さな成功を一緒に喜ぶことがモチベーションにつながるでしょう。

チームづくりでは2W1Hを意識して。目的を共有する「Why」、役割を明確にするWho、対話をつくるHowの3つです。情報共有の不足や価値観の違いを放置すると、誤解や摩擦が生まれてチームはまとまりません。3人集まれば小さな話し合いの場として認める「ミニ対話会」や、1人1分のルールを取り入れると、建設的な対話が生まれやすくなります。

そして、どんな場面でも土台になるのが「話しても大丈夫」「失敗しても大丈夫」「助けを求められる」という心理的安全性です。リーダーとは完成した人がなるものではなく、みんなで育てていく「役割」だと共有しておきましょう。小さな成功体験を積み重ねていくことは、変化に強いチームをつくる第一歩にもなるはずです。


※この記事は2026年4月16日に開催したジョブキタオンライン勉強会「新リーダー育成のポイントとチームビルディング」の内容を元に制作しています。

<講師>
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●ふくしのよろずや神内商店合同会社

代表 神内秀之介さん
公益社団法人日本社会福祉士会理事を筆頭に数多くの肩書を持ち、介護経営のコンサルタントとして、福祉業界のサービスや経営環境、就労環境の向上のために講演活動やさまざまな経営のアドバイスを行っている。