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【面接・採用お役立ち】主婦パートの大量採用に成功!その秘訣は?

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2023.09.04

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少子高齢化による人手不足の解消策として、主婦層の活躍に期待している企業も多いと思います。そして、出産や子育てを機に仕事を退いたものの、「いつかは働きたい」と思っている主婦も数多くいるはず。しかし一方で、ブランクがあることでの社会復帰の不安や、家事・育児と仕事の両立に不安を抱えている方が多いのも事実です。
そんな主婦層に向けて勤務時間帯の工夫や研修体制の整備でハードルを下げ、一歩を踏み出す「背中押し」に成功した北海道銀行の具体的な取り組みをご紹介します。

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お話を伺った人:
北海道銀行 人事部 主任 大西なつ美さん




従来の手法では行き詰まり始めたパート採用。

北海道銀行では、もともと主婦のパートスタッフが長く活躍しています。その採用活動は、これまではハローワークを利用していましたが、ここ数年は応募は以前に比べてかなり減少傾向だったそうです。
そこで現状での課題把握をおこなったところ、今は若い世代に限らず、50〜60代の方もスマホで求人を検索する時代。ハローワークに足を運ぶ機会はさほど多くないことも踏まえて、インターネットへの露出が少ないことが課題の1つとしてあがりました。
さらに、勤務時間も5.5時間しかなく、月〜金曜日までの通し勤務もできなかったそうです。従来のままでは、短い時間で働きたい若い子育てママにも、お子さんが手を離れてたくさん働きたい主婦にも選ばれづらい状況であると推定。
また、金融機関は未経験者にとって応募のハードルが高い分野であることが課題として上がってきました。

パートスタッフ採用の課題

(1)スマホで求人を検索する層への周知不足
(2)勤務形態のパターンの少なさ
(3)金融機関は未経験者には難しそうというイメージ

課題解決に向けて動き、これまで応募のなかった層からも好反応。

子育て世代をはじめとする主婦層は、働き方に制約があるケースが大半です。同行では多様なニーズに寄り添うために、新たに「3.5時間勤務」「7時間勤務」を新設。勤務時間やシフトの組み合わせ、月〜金曜日のフルタイムも可能とすることで、ライフスタイルに合わせた働き方ができるように大胆な改革を進めました。
さらに、未経験者に対するハードルを下げるために研修体制も整備。最長5日間の中で銀行の仕組みや商品構成、法律などの座学に加え、当行独自の勘定システムの操作方法を学べるように工夫したそうです。また、金融機関の仕事は一般的な事務職に比べるとどうしても細かな確認や正確性が求められることから時給もアップしました。
こうした基盤を整えた上で、同行は幅広い求職者に「多様な働き方ができる」と周知するために主婦をターゲットとした求人媒体「しゅふきた」を初利用。求人担当者の助言もあり、「子連れ面接OK」などの文言も添えることで、「子育てママの採用に本腰を入れて寄り添っている」という姿勢をアピールする工夫も施します。
その結果、大胆な改革のスタートからさほど時間が経っていないにも関わらず、パートスタッフの大量採用に成功!これまで応募がなかったような未経験者や若いママなども多く、ターゲットに即した反応を得ることができました。

課題解決のための取り組み

(1)3.5時間・7時間勤務を新設
(2)研修体制の充実/時給アップ
(3)求人媒体の利用

まとめ

今回、メルキタスタッフが特に肝だと思ったのは3.5時間・7時間勤務の新設。現代は​​週5日フルタイムで出勤したいという人がなかなか見つからない時代。「短時間だけ働きたい主婦」「保育園の送り迎えに間に合うシフトで働きたいママ」「子どもが小学校に通う時間帯で週2〜3日」「子どもが大きくなったのでフルタイムで働きたい主婦」など、パートさんの希望する労働時間や出勤日数を上手く組み合わせ、人手不足をカバーするという考えが有効であると感じました。
柔軟なシフト対応には業務改革が必要となる場合も多いと思いますが、採用課題に寄り添った、改革をされた企業様のご紹介でした。

また、同行で実際に働いている主婦のリアルな声が載った記事しゅふきたリアルボイスも公開しております。よろしければ是非ご一読ください。