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注目のスキマバイト、メリット・デメリットや注意点を解説!

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2024.11.18

1118_mailkita_title.jpg「空いた時間にさくっと1時間だけアルバイト」。そんな働き方を可能にし、近ごろ話題のスキマバイト。スタッフ採用の手段としても注目度が高まり、気になっている方も多いのではないでしょうか。スキマバイトを利用してスタッフ採用する際のメリット・デメリット、利用時の注意点などを解説します。

スキマバイトとは?

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スキマバイトは、短時間や単発で働けるアルバイトのことです。数時間から1週間程度の短期間で雇用・勤務する形態で、企業が必要なタイミングで必要な時間だけ人材を確保できる仕組みです。「スポットワーク」とも呼ばれています。ここ数年、タイミー、シェアフル、ショットワークスなどスキマバイトを専門に扱うサービスが相次いで登場し、利用する企業も個人も増加しています。2023年の募集人数(全業種)は2021年の約8倍に増加し、ワーカー数も2019年末の73万人から2023年10月には600万人を突破したというデータもあります。
ワーカー層は20代〜40代が中心で、男女比率はほぼ同等です。パート・アルバイター、学生、主婦(主夫)など、さまざまな立場の人が利用しています。

活用するメリット

欲しいときだけ人材を補充できる
急な業務増加や人手不足に迅速に対応できます。例えば、イベント運営会社が週末のイベント開催時にスキマバイトを募集して人手不足を補うことができます。

人件費を削減できる
必要な時だけ雇用するため、人件費の最適化につながります。飲食店が繁忙期のみ追加のスキマバイトを雇い、閑散期には通常のスタッフだけで運営するなど、柔軟な人員配置が可能です。

試用期間としての活用、長期採用の可能性
実際の働きぶりを見た上で、長期アルバイトや正社員としての採用を検討できます。ある調査によると、72.4%のワーカーが「良い職場と出合えたら、そのまま長期就業したい」と考えています。

デメリット

ドタキャンの可能性がある
事前のコミュニケーションが少ないため、当日キャンセルのリスクがあります。ただし、多くのサービスでは過去の勤務評価やキャンセル履歴を確認できるため、ある程度リスクを軽減できます。

面接で事前に確認できない
登録情報は確認できますが、実際に仕事を始めるまで詳細な情報交換が難しいです。そのため、求人原稿の精度を高めることが重要です。

人材が定着しない
短期で働く人が多いため、従業員の定着率は低くなりがちです。根本的な人材不足の解決には直結しない可能性があります。

スキマバイト利用前に確認すること・注意すること

在籍しているスタッフの活用
まずは既存スタッフの追加勤務の可能性を確認しましょう。シフトの時間を多めに出してもらうなど、内部での対応の可能性を探ることが大切です。

労働条件の明示ルール徹底
スキマバイトでも労働契約を結ぶため、労働条件通知書の作成・配布は必要です。2024年4月からは「就業場所・業務の変更の範囲」も明示することが求められています。

就業規則の周知、安全衛生教育の徹底
トラブル防止のため、就業規則の周知や必要な安全衛生教育は怠らないようにしましょう。特に、機械等の取り扱い方法、安全装置の使用方法、作業手順などの教育は重要です。

雇用保険・社会保険の適用確認
スキマバイトでも、一定の条件を満たせば雇用保険や社会保険の対象となる可能性があります。適用条件を確認し、必要な手続きを行いましょう。

上手く活用するためのポイント

やってもらう業務を具体的に切り出して依頼する
抽象的な指示ではなく、具体的にどの業務をやってほしいかを明確にしましょう。これにより、求める人材も具体的になり、働きに来た人も戸惑うことが少なくなります。

仕事の手順、マニュアルを用意する
初めて働く人でもスムーズに業務を進められるよう、手順書やマニュアルを準備しておきましょう。これにより、仕事中の質問やミスを減らすことができます。

受け入れ担当を決めておく
スキマバイトの人が来たときの受け入れ担当者を事前に決めておくことで、スムーズな業務開始が可能になります。

過大な要求を避ける
スキマバイトは基本的に未経験者や未熟練者が多いため、過大な業務量を与えないよう注意しましょう。パワハラにつながる可能性もあります。

これらのポイントを押さえることで、スキマバイトを効果的に活用し、人材不足の解消や業務効率の向上につなげることができるでしょう。ただし、スキマバイトは一時的な対応策であり、長期的な人材戦略と併せて検討することが重要です。