【面接・採用お役立ち】「アットホーム」「丁寧な研修」はもう響かない!? キャッチコピーの基本ノウハウ
メルキタ
2022.01.17
求人広告を作る時に頭を悩ませることも多いキャッチコピー。「アットホームな雰囲気」「丁寧な研修で安心」「未経験者も活躍できます」などをつい使いがちですが、無難ゆえに「どの職場でも言える」「誰にでも当てはまる」表現として求職者の心をキャッチできなくなる可能性も。今回は、ライター/コピーライター歴16年の筆者が事例を交えながら、キャッチコピーの基本ノウハウをご紹介!
キャッチコピーの基本の考え方
「誰に」「何を」「どう言うか」を整理!
キャッチコピーは、その名の通り人の心をキャッチして広告に引き込む役割を担っています。その文言を考える時に大切なのは「誰に」「何を」「どう言うか」を整理しておくことです。
◉誰に=求人広告で確保したい人材ターゲット
◉何を=ターゲットに響く企業の魅力
◉どう言うか=ターゲットに合った企業の魅力の伝え方
この3つが曖昧だったり、ちぐはぐだったりすると、求人広告に一貫性がなくなり、ぼやけた印象になってしまうので要注意です。
(例)多彩なシフトを用意しているのが魅力のケース
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「誰に」「何を」「どう言うか」を明確化
◉誰に=「子どもの送り迎え」で子育て世代がターゲットであることを明確に
◉何を=「スキマ時間に」で多彩なシフトから選べることを表現
◉どう言うか=「パパッとパート」で子育てに忙しい人もサクッと稼ぎやすいことをアピール
このように「誰に」「何を」「どう言う」を明確化するだけでも、ターゲットにグッと歩み寄ることができるはずです。
より具体的な表現を意識
職場内のエピソードを思い出してみましょう!
「アットホームな雰囲気」「明るい職場」は便利な反面、キャッチコピーとして大々的に使うには漠然としている印象。求職者に企業の魅力を伝える際、「具体的なエピソード」をもとにキャッチコピーを仕上げると切り口が鋭く、心に刺さりやすくなります。
(例)アットホームを伝える場合
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和気あいあいを具体化
若手社員と中堅社員が漫才のようなやり取りを日常的に繰り広げている場合、その様子を表現するだけでも具体性が増します。「若手が先輩にツッコめる雰囲気」は和気あいあいとしていることが伝わりますし、より目をひくはずです。
(例)研修が充実していて初心者にも安心なことを伝える場合
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充実した研修の内容を具体化
仮に教育として「PCの立ち上げ方から教える」ことになっているとするなら、それを具体的に書いてみるのも一つの手。「こんなことから教えてくれるの!?」「本当にゼロからチャレンジできそう」という安心感につながります。
職場や周辺環境を見渡してみる
客観的な視点から会社の特徴を再認識してみよう!
自社のアピールポイントや具体的なエピソードがなかなか思い浮かばない時は、職場をザッと眺めてみたり、周辺環境を見渡してみたり、視覚から得られる情報をヒントにするのも有効です。
(例)周りには山しかない環境
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近くにスキー場があることを再認識
周りに山しかなく立地が悪いと考えていても、「近隣にスキー場がある」という点をプラスに表現すると、スキーやスノーボードを趣味とする若い人が魅力に感じてくれるかもしれません。ターゲットは狭くなりますが、漠然とした表現よりも気持ちが動く可能性は高まる気がしませんか。
(例)職場の特徴が思いつかず人間関係を訴求
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そういえば、職場で犬を飼っている!
会社で犬を飼っていて、社員全員でお世話をしているような場合、キャッチコピーに落とし込むことで「温かいイメージ」「仲が良さそうな雰囲気」を自然と感じさせることができます。しかも、他社との差別化にもつながるはずです。
まとめ
さまざまな求人広告が並ぶ求人メディアでは、他社との差別化を図るためにもキャッチコピーに一手間加えるのは有効。具体的なエピソードや環境を思い返すことで、一味違ったキャッチコピーに仕上げることも可能です。今回ご紹介した事例は極端かもしれませんが、ぜひ、自社に置き換えて実践してみてください。