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【面接・採用お役立ち】ちょっと待って!その書類、本当に面接に必要ですか?

メルキタ

2021.09.21

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履歴書から「配偶者欄」や「性別欄」が消えた理由

応募、面接時の代表的な応募書類といえば履歴書や職務経歴書。

アルキタやジョブキタの雑誌にも履歴書が添付されていますが、2021年4月に新しい様式に変更されました。

<北海道アルバイト情報社が提供する履歴書の主な変更点>
・「配偶者」「扶養家族数」「配偶者の扶養義務」「通勤時間」の記入欄を削除。
・性別欄を「男・女」の選択ではなく任意記載欄とし、未記載も可能とした。

その背景として、厚生労働省は「本人の持つ適性・能力以外のことを採用基準にしない」ということを公正な選考採用の基本として示していること、その上で、男女雇用機会均等法では性別による差別を禁止しており、家族形態や通勤に関する事項、性別などは、「本人の持つ適性・能力以外のこと」に該当すると判断し、当社の履歴書からそれらの項目を削除しました。

このように、現代においてはより「本人の適性・能力のみ」を採用基準とする選考を強く求められるようになってきています。

参照資料:「公正な採用選考をめざして(令和3年度版)/厚生労働省

こんな書類は要注意!

そのような背景を踏まえ、履歴書と一緒に提出してもらうと不適切となるのはどのような書類でしょうか。

【住民票】
応募者の居住地や本籍地は、業務上必要な適性や能力を判断する情報ではなく、場合によっては差別的と判断される恐れがあります。

【応募資格を満たしているかどうかを確認する書類】
応募資格を確認するためによく提出を求められる書類はいくつかありますが、ここで注意したいのが、面接時にこれら書類の提出を求めるのは望ましくないという点です。その書類の代表例が下記です。

■資格証・免許証(資格を保有しているかどうかの確認)
■運転記録証明書(過去1~5年の交通違反・事故・点数などの確認)
■卒業・成績証明書(学歴、卒業予定の確認)
■健康診断書(健康状態の確認)
■障がい者手帳(障がい者を雇用する場合)

これら書類には応募者の適性と能力を判断する上で必要のない項目が記載されているものが多く、面接官もそれら事項を把握できてしまうため、結果として就職差別につながる恐れがあるとされています(例:健康診断の血液検査結果など)。

また、取得に費用のかかる書類の場合、面接時に持参させ、その後不採用となった方とトラブルになった例もあります。

よって、面談時は口頭での確認にとどめ、採用後に書類の提出を求めることをおすすめします。

まとめ

個人情報保護への意識の高まりや公正な判断がより求められるようになってきている昨今、応募書類に対して求職者も敏感になってきています。採否の判断に必要のない書類は求めず、必要な場合は求人広告への記載や面接時にその必要性をしっかり説明するなど、本人の理解・同意を得ることが大切です。

慣例的に書類の提出を求めている場合もあるかもしれませんので、本当に必要な書類かどうか見直しをしてみてはいかがでしょうか?