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【面接・採用お役立ち】希望する人材を採用するには?〜思い込みからの脱却編〜

メルキタ

2021.02.01

「希望する人材からの応募が来ない」と悩んでいませんか?特効薬はありませんが、望む人材からの応募が期待できる求人広告を作ることは可能です。そのために押さえるポイントは3つ。「思い込みからの脱却」と「適切なターゲット選定」、そして「たった1人に向けた訴求力のある表現」です。

3回に分けてお届けする今シリーズ。第1回は「思い込みからの脱却」について、あるコンビニの求人事例をみながら解説していきます。

〜あるコンビニオーナーの悩み〜
「学生を採用したいのに
応募が来ない」

お店周辺に住んでいるのはお年寄りや子育て世代ばかりで、スタッフも主婦がメイン。土日が人手不足になりがち。学生は土日の自由がききやすいし、近くに大学があって、学生がよく買い物に来てくれるから、募集を出せば応募してくれるんじゃないか...?
●スタッフ募集!●
【内容】レジ、品出し、清掃
【資格】学生歓迎
【時間】土日/9:00~22:00の間で実働5~8時間
    平日/17:00~22:00
【勤務】土日含め週2~3日勤務
【給与】時給900円~
【待遇】制服貸与、昇給有、交通費なし
しかし、待てど暮せど学生からの応募はなし。仕事内容が難しいわけでもなく、時間帯が悪いわけでもない。時給が低すぎるわけでもない。一体何が悪いのでしょうか?


果たして採用したいのは
「学生」なのか?

求人において特定のターゲットに狙いを定めるのは悪いことではありません。しかし、人物像を都合良く思い込むのは危険です。


【思い込みポイント①】学生は土日が自由って本当?
部活やサークル、実習や就活などなど、講義以外にも学生の用事はたくさん。学生全員が土日の自由がききやすいとは言い切れません。

【思い込みポイント②】大学が近いと学生を採用しやすいって本当?
今回の例ではお店周辺に住んでいる学生はいません。なので、自ずと「公共交通機関で通勤する学生」がターゲットとなりそうです。しかし交通費の支給はありません。土日にわざわざ大学近くまでバイトにくる学生は多いでしょうか?


〜コンビニオーナの思い込み〜
学生を募集しよう!

本来の目的は「土日勤務できる人の採用」でした。しかし、思い込みの連鎖により、目的が「学生の採用」に変わってしまいました。その結果、「土日が自由で、交通費をかけて通勤してくれる学生」と、対象を狭めてしまっています。ここに、応募がこない原因があるのです。


思い込みにより本来の目的を見失うケースはよくあります。「思った人材から応募がこない...」そう感じたら、再度条件全体を俯瞰し、求職者の立場で見直してみると、本来の目的、そして本当のターゲットが見つかるはずです。

さて、「土日勤務できる人の採用」が本来の目的だと気づいたオーナーは、次にどのようなターゲットを選択するのでしょうか?次回2月15日号では、「適切なターゲット選定」について解説します。