全部知ってる?中途採用の採用手法の種類
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2024.09.18
中途採用市場における採用方法は多様化しており、採用担当者にとって最適な手法を選ぶことは難しい課題となっています。採用手法によってコストや特徴が異なるため、自社のニーズに合ったサービスを適切に選択することが重要です。無駄な採用コストや採用活動の長期化を避けることにも繋がるため、それぞれの違いやメリット・デメリットを把握しましょう。
代表的な採用手法とその特徴
ハローワーク
各都道府県の労働局が管理・運営する公共職業安定所。
- 事業主は無料で求人票を出すことができる
- 求人数が多く自社の求人が埋もれがちになり、応募まで時間がかかる場合も
- 求人票作成は自社で行う必要があり、情報量も限られる
- マッチング精度が低くなりがち
求人媒体
主に求人サイトや求人誌へ広告を掲載する方法。
- 費用は広告掲載料のみ
- 運営会社によって金額や掲載期間はさまざま
- 広告プランによって情報量や掲載順位・サイズが変動
- 広告作成は媒体社のスタッフが作成することがほとんど
- 媒体での採用実績や担当営業がどの程度のノウハウを持っているかなど、事前に情報収集をした上での媒体選択が重要
人材紹介
人材紹介会社(転職エージェント/キャリアコンサルタント)による有料サービス。自社の求める条件を伝え、エージェントにぴったりな人材を探し出してもらう方法。
- 求人媒体よりもマッチング精度が高い
- 採用を決めた時点で成功報酬を支払う形式のため、採用に至らない場合は費用が発生しない
- 一般的には採用する人材の年収20〜30%を紹介手数料として設定しているサービスが多い
転職フェア(合同企業説明会)
転職者と直接会って話せるイベント。オンライン開催も増加傾向。
- 企業はブース出展料を支払って出展
- 開催規模や運営会社によって出展料はさまざま(数万円〜数百万円)
- 直接求職者へ自社アピールができ、応募・面接前に双方向のコミュニケーションが可能
- 複数の企業が一堂に会するので、集客面ではコスパが良い
- 進行手順やコミュニケーションなどブース運営には採用担当者のノウハウや経験が必要
オウンドメディア採用
自社で運営するWebサイトを通じて採用する方法。
- 自社裁量で運営できるので情報量や内容を自由に表現可能
- Webサイト・コンテンツ制作・運営などで費用が発生するが、予算に応じて低コストでの運用も可能
- 即効性を求める場合、SEO対策を行ったり、Web広告や求人サイトへ出稿するなど他の方法と組み合わせ自社サイトへ誘導する必要がある
リファラル採用
従業員から友人・知人を紹介してもらい採用する方法。
- 従業員からの紹介のため、企業理解の進んだ応募者が多く、企業文化にマッチした人材を採用しやすい
- 採用ニーズと紹介タイミングが合わない場合や、紹介が特定の人脈に偏る可能性も
- リファラル採用が上手くいかなかった場合に備えて、二の矢三の矢を準備しておく必要も
- 採用コストはほぼかからないが、紹介者に報酬を与える企業もある
アルムナイ採用
過去に自社で働いていた人材を採用する方法。
- 即戦力採用に効果的
- ブランクがあっても採用したり、過去に働いていた部署とは異なる部署で採用したりなど、企業文化や職場にすぐに馴染めるという利点から即戦力でなくとも採用するケースも
- 退職者との関係維持の為に、その人の近況や意向などを把握しておく必要がある
ソーシャルリクルーティング(SNS採用)
XやInstagram、YouTube、TikTokなどのSNSを活用した採用方法。
- 広範囲の求職者へリーチし、自社の魅力を伝えられる
- 自社リソースのみで運用できれば費用は抑えられる
- その分、各SNSの特徴を学び、必要に応じて機材や人員を用意するなど、効果を出すには運営コストが増加していく
- 主業務と兼務での運用が多く、外部コンサルに依頼するケースも
自社に合った採用手法の選択
中途採用を成功させるには、以下のことを整理しておくことが重要です。
◆どんな人物を採用したいか
◆いつまでに採用したいか
◆コストはどれくらいかけられるか
◆自社で持っている採用ノウハウやリソースはどの程度か
なるべくコストを抑えていきたいのか、それともマッチング重視で優良人材を獲得したいのか、自社でできることとできないことはなにか、などを見極めることで、どのサービスを利用すれば良いのかがある程度絞られてきます。また予算によっては複数の手法を併用することで効果が倍増することもあります。採用手法の特徴を理解し、採用成功への第一歩を踏み出しましょう。