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応募者が困る、面接で定番のその一言

メルキタ介護

2021.11.09

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採用担当者さんが普段何気なく面接で応募者に聞いていることや話していること。実は、「面接の定番」「良かれと思って」ということが、応募者を困らせていることもあるんです。今回は実際の求職者からの体験談をもとに、ありがちなNGシーンをまとめました。

シーン①「志望動機をお願いします」

面接ではド定番のように思えるこのフレーズ。「面接なんだから志望動機は聞いたほうが良いだろう」。そんな風に考えている採用担当の方はいませんか?実はこの質問、介護職を目指す応募者にとっては「最難関」の質問になることもよくあります。

北海道の介護業界で働く方の平均年令は49.5歳。しばらく「面接前線」から離れている方も多いため、「志望動機」という言葉を難しく考えすぎてしまい、「上手に答えなければ」という気持ちでいっぱいいっぱいになる方が多いようです。

<解決策はこれ!>

質問内容を具体的にしたり、「はい」「いいえ」で答えられる質問を織り交ぜると、応募者の緊張も徐々にほぐれ、その方の本質や本来の人柄が見えてきやすくなります。例えば、「HPや求人票はご覧いただけましたか?どのような印象を持ちましたか?」と聞けば、興味を持ってもらった理由が見えてきますし、「介護業界で働こうと思ったきっかけは何でしたか?」「高齢者の方との関わりはお好きですか?」と聞けば、応募者が介護業界で働きたい理由や熱意が見えてくるでしょう。



シーン②「うち以外の施設も受けてみたほうがいいと思いますよ」

自分自身もいろいろな施設を見た上で現在の職場に決めた経験がある、だからうち以外の話も聞いた上で、当施設が一番良いと思えたらぜひ来てほしいと、"良かれ"と思ってアドバイス。ところが、求職者からしてみると「他の職場を薦められた。不採用なんだ...」と感じ、自信をなくしてしまう方が圧倒的に多いようです。

<解決策はこれ!>

採用したいと思える方でしたら、まずはその気持ちを最初に伝えましょう。例えば「うちとしてはぜひ来てほしいと思っていますが、もし他の施設さんも見た上で決めたいということでしたら、●日までお返事をお待ちしたいと思います。せっかく入っていただけるなら、長く働いてほしいので、他と比較してもらい納得した上で、ぜひうちを選んでいただけたらうれしいです。」と、いつまでに返事をもらいたいかの目安も含めて伝えれば、「この施設は私のことも考えてくれている」と、応募者に感じてもらえます。



シーン③「介護の仕事、大変だけど大丈夫?


新型コロナウイルスでの離職を機に、未経験から介護職に挑戦する方が増えたという声を多く耳にします。
未経験の方を採用する時は特に、介護職に対する覚悟を確かめておきたいですよね。
ですが、応募者も不安の中で挑戦しようとしています。「大変な仕事」だけを強調してしまうと、せっかくの前向きな気持ちも、自分には無理かもしれない...とあきらめに変わってしまうかもしれません。

<解決策はこれ!>

採用担当者の感じる介護職のやりがいを伝えた上で、逆に新人時代に大変だったこと・失敗エピソード、またその乗り越え方までをお話ししてみるのはいかがでしょう。
介護職の大先輩のリアルな体験談は、未経験の方にとっては貴重な情報源。会話も弾み応募者からも積極的に質問が出てくるはずです。
そのうえで、本当に介護職に挑戦してみたいと思うか確認してみるのが良いでしょう。
面接で雰囲気を伝えきれない場合には、一度見学に来てもらい実際の現場を見てもらったり、先輩スタッフとざっくばらんに話をする機会を設けるのも良いですよ。

まとめ

いずれのケースも一見「定番の一言」のように思えますが、実は応募者を困らせてしまうケースが多々あるようです。面接の印象が良いと、その後の応募者の入社意欲も高まりますので、ぜひ今一度面接の「定番」を見直してみませんか。